就職先の選び方、Part2

病院も違ければ患者さんもそれぞれ・・・です。

今日はRNとしてカナダで働きだして、カルチャーショックだったことについてシェアさせて頂き、皆さんの病院選びの参考になれば嬉しいです。

私の病院はVancouverの中心地にあり、ホームレスの方々が多く生活しているエリアに隣接しています。

そういう環境ですので、患者さんの多くはDrugだったり精神疾患だったり、感染症を併発している人が多いです。

そしてBehaviour issueもあります。簡単に言うとViolent Riskです。

日本で働いていた時は、そういった患者さんを目にすることはありませんでした。

不穏とか態度が悪い患者さんはいっぱいいましたが、Drugとかそういった物には全く触れる機会がありませんでした。

私は今、Medicine病棟で勤務しているのですが、多くの患者さんはDrug Userやアルコール依存症、そして住所不定といった状態です。

彼らのDrug やアルコール Withdrawalをサポートするのが私の役目で、High doseのOpioidsを投与したり、アルコールを与えたりします。

これをカナダでは「Harm reduction」というそうです。

病院でビールを開けてカップに注いで提供する!?驚きました。

そして、きっと私があの量のOpioidsを接種したら絶対死んじゃう!量をIV Pushします。

正直、本当に怖いです。

フェンタニルという名前はテレビで聞いたことはあるけど、まさか実際それを自分の手で投与するという日が来るとは(;・∀・)

たま~に投与しすぎてCode Blueという事もあります。

なのでNaloxone kitはいつも手の届くところにあります。

Fraser Healthの某病院で実習をしていた時は、こういった患者さんはいなかったので、やはりその病院特有のカラーがあるのだと思います。

今思えば、面接のときになんであんなにBehaviour challengeの事とかOver doseの事聞かれたのか・・・今となってしっくりきます。

あとはBehaviour issueが目につきます。

依存症の患者さんは、やはりManipulativeだったり衝動的だったり、治療が必要なのにその重要性が分からないという事が多いです。

そして、セキュリティーの人を呼ばないといけないような状況や、Involuntary admission (強制入院)といった対応をとらざるを得ない事が多々あります。

なので、私の病院では、就職の際に必ずViolent preventionの講習を受けなくてはいけません。

残念ながらこういった労働環境が合わず、辞める人や移動する人は結構います。

病院を選ぶ際、どういった患者層が主流なのか、という事までしっかりリサーチしておくことが大切だなぁと思いました。

では!


Posted

in

by

Comments

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *